現在、通販などでは高性能な育毛剤が数多く販売されています。一方、育毛剤によって、育毛を成功させることができる方はわずかです。長期間ケアを続けても、なかなか育毛効果を得ることができないという方はたくさんおられるでしょう。
育毛を成功させるには、その方の体質に合った方法でケアを行わなくてはなりません。つまり、市販の育毛剤が体質に合わなかった場合、思うような結果を得ることができないということです。
そのような方へ向けて、現在最も効果が高いとされているHARGを中心にして、医療機関で受けることができる治療についてご紹介します。
薄毛治療の種類について
HARGとは、成長因子などの成分を毛根に送り、毛母細胞の増殖を狙う薄毛治療です。高い育毛効果を期待することができるといわれています。
では、HARGのほかには、どのような治療方法があるのでしょうか。
内服薬治療
ミノキシジル、プロペシア、フィンペシアなどの内服薬によって行う治療法です。ミノキシジルには頭皮の血行促進効果、プロペシアやフィンペシアにはジヒドロテストステロン(悪玉男性ホルモン)を作り出す、5αリダクターゼという酵素の働きを阻害する効果を期待することができます。
これらの治療法は、どちらもアレルギーまたは副作用が起こる可能性がありますので、体質によってはこの方法による治療を行うことができない場合があるでしょう。
育毛メソセラピー
注射器によって育毛有効成分を皮下の毛根に送り込む方法です。また、注射器を使用せず、レーザーなどの力を借りて育毛有効成分を毛根に送り込むという方法もあります。
この治療法では、アレルギーや副作用の心配はほとんどありません。
植毛
人工毛または自毛を薄毛部分に植毛するという方法です。自毛の場合では、ご自身から毛根組織を採取して行いますので、アレルギーが起こる心配はありません。
ところが、人工毛の場合、使用する材質によってアレルギーが起こることが考えられます。もともとなんらかの異物に対するアレルギーをお持ちの方は、人工毛ではなく、自毛による植毛がおすすめです。
ただし、自毛の場合、その定着率が100%ではなく、また、人工毛の場合では定期的なメンテナンスが必要になるというデメリットがあります。植毛による薄毛治療をお考えの方は、この部分をきちんと頭に入れて、慎重に治療を検討するといいでしょう。
HARGとその他の薄毛治療はここが違う!
まず、内服薬ではアレルギーや副作用が起こる可能性がありますが、HARGにはその心配がありません。
そして、育毛メソセラピーとHARGはとても似通っている治療法ですが、育毛メソセラピーが育毛有効成分のみを注入するのに対し、HARGは育毛有効成分を注入するとともに成長因子も増殖するという違いがあります。
また、植毛は大がかりな手術となることもありますが、HARGは注射だけで治療を行うことが可能です。つまり、アレルギーや副作用、手術を心配せずに薄毛治療をしたいのであれば、成長因子を増殖させる、HARGが最適といえるでしょう。
セルフでのケアには限界があります
HARGは決して安価な治療法ではありません。そのため、治療費を考えると頭が痛いとお考えになる方もいらっしゃることでしょう。
また、最も安価に育毛ケアを行うことができるのは、市販の育毛剤によるセルフケアです。ひとまず市販の育毛剤でケアを…とお考えになるかもしれません。
しかし、冒頭でも少しお伝えしたとおり、その育毛剤がご自身の体質に合っていなかった場合、また別の育毛剤で試す必要性が出てきます。そして、そうこうしているうちに、育毛剤ジプシーになってしまうことも考えられるでしょう。
そのようなことになってしまわないためにも、まずは医療機関に相談してみてカウンセリングを受けてみてはいかがでしょうか。医療機関では、HARGに限らずあなたの体質に合った方法で治療を行ってくれるはずですよ。
おわりに
今回はHARGをはじめとする薄毛治療をご紹介してきましたが、これらの治療法は、セルフケアよりもはっきりとした育毛効果を得ることができる可能性が高いと考えられます。
迷っているのであれば、自己判断で適当な育毛剤に手を伸ばすのではなく、医療機関での専門的な治療を検討してみることをおすすめします。
記事監修:岡山中央クリニック