外気温が上昇する夏場は、誰だって汗をかきます。これは生理現象ですので、ごく当たり前のことです。
ですが、手汗や足の裏の汗が尋常でない場合は、いわゆる汗かきタイプではなく、多汗症の症状である可能性があります。多汗症は、ご本人の意思と反して、大量の汗が流れるように分泌されてくる状態のことです。
このような状態になってしまうと、プライベートだけではなく、ビジネスに於いても不自由を感じることがあるでしょう。では、多汗症はなぜ起こるのでしょうか?改善策を含めて、解説させていただきます。
暑いから…では済まされない汗の問題
手汗や足の裏の汗は、ときとして笑って過ごすことができなくなることもあります。
ビジネスシーンと汗の問題
ビジネスシーンに於いて、名刺交換をおこなうことのは当たり前のことです。そして、このようなときに異常なまでの手汗が分泌されてきてしまったら、名刺はぐしょぐしょに濡れ、それを受け取る相手が驚いてしまうこともあるでしょう。
また、接客業の方の場合では、お客さんと触れ合う機会が多く、レジでお釣りを渡す際にお金が濡れて困る、あるいは、書類の受け渡しの際に、書類が濡れれて困るなどの問題が発生することが考えられます。
また、足の裏の汗が多く分泌されてくる場合では、靴を脱いだ瞬間に悪臭が漂って、ご自身の印象が悪くなってしまう可能性もありますね。
プライベートと汗の問題
友達同士であっても、物の受け渡しの際に不自由が生じるのが手汗です。また、異性に触れたくても、手汗がひどいという理由で引け目を感じてしまうこともあるでしょう。
さらに、他人の自宅を訪問しても、臭いが気になって靴が脱げない、足の裏が湿っているせいで、廊下に足跡がつくのが心配…などという問題が持ち上がってくることもあります。
手汗や足の裏の汗の原因は何?
実のところ、手汗や足の裏の汗が大量に分泌されるメカニズムについては、はっきりと解明されていません。
現在有力視されているのは、発汗を司る交感神経の働きが活発になることによって、手足や足の裏の大量発汗が起こるのではないか?という見解です。また、精神的にひどく緊張した場合にも大量発汗が起こることがあり、これは精神性発汗と呼ばれています。
では、手汗や足の裏の汗を改善するためには、どうすれば良いのでしょうか?
手汗や足の裏の汗は医療機関で改善できます
手汗や足の裏の汗は、皮膚科や美容皮膚科、美容外科クリニックなどで治療を受けることができます。皮膚科では塩化アルミニウム外用治療やイオントフォレーシス、美容皮膚科や美容外科クリニックでは、ボトックス注射やビューホットなどによる治療を受けることが可能です。
これらの治療方法にはそれぞれ異なった特徴があり、塩化アルミニウム外用治療やイオントフォレーシスは継続して治療を行う必要があり、ボトックス注射は効果が失われた段階で再治療を行わなければならないという特徴があります。
残るはビューホットですが、この治療法は、専用の治療器で、手汗や足の裏の汗の原因であるエクリン線とアポクリン線を電気凝固させる方法です。1回または2回の治療で、手足や足の裏の汗をストップさせることができるといわれています。
つまり、根本的に手汗や足の裏の汗を改善したいのであれば、ビューホットが最もおすすめできる治療法だということですね。
おわりに
手汗や足の裏の汗は、ここぞというときに邪魔をする可能性がある、困った現象です。
そして、医療機関ではさまざまな治療法によってこのような発汗現象を治療することができますが、塩化アルミニウム外用治療やイオントフォレーシス、ボトックス注射は、継続して治療を行わなくてはなりません。そのため、根本的な治療とは切り離して考えておいたほうが良いでしょう。
根本的に手汗や足の裏を改善したいのであれば、ビューホットが最もおすすめできる方法です。一刻も早く手汗や足汗を改善したいのであれば、美容皮膚科または美容外科クリニックで、カウンセリングを受けてみてはいかがでしょうか。
わきが・多汗症・ビューホットについては、こちらをご覧ください
記事監修:岡山中央クリニック