シャンプー時、指にボコッとしたできものが当たると、ビックリしますよね。鏡でボコッとした部分を確認してみたら、なにやら盛り上がったできものが…。こうなると、今度は驚くよりも自分の頭皮になにが起こっているのか心配になります。
ですが、この時点では慌てる必要もなければ怖がる必要もありません。それは、そのできものが頭皮ニキビである可能性があり、早めに治療をすれば、あっさりと治ることもあるからです。
ではなぜ、いきなり頭皮ニキビができるのでしょうか?その原因について考えてみることにしましょう。
頭皮ニキビとは?原因は?
頭皮ニキビは、主として以下の原因によって起こります。
シャンプーによる頭皮の乾燥
普段から頭皮の皮脂分泌量が多い方は、頭皮に悪いかもしれないと考え、洗浄成分の配合量が多いシャンプーを選んでしまいがちです。このようなシャンプーは、確かに皮脂汚れを落とす能力に優れ、シャンプー後の頭皮はスッキリとします。
ですが、毎日繰り返して、洗浄力の強いシャンプーを使っていると頭皮が皮脂欠乏状態になりがちです。その結果、以前よりも皮脂の分泌量が増えて毛穴詰まりの原因になることがあります。
シャンプーの洗い残し
意外と多いのが、シャンプーやコンディショナーの洗い残しです。どんなに低刺激性のシャンプーであっても、洗浄成分は必ず配合されていますし、このような成分が頭皮に残ってしまえば頭皮上で酸化して、頭皮環境を悪化させてしまうことが考えられます。
シャンプーやコンディショナー後の洗い流しは優しくしっかりと行い、頭皮に成分を残してしまわないように注意しましょう。
皮脂の過剰分泌
強い洗浄成分で皮脂分泌が増えることがありますが、ストレスによる自律神経の不調によって皮脂分泌が多くなり、毛穴詰まりによって頭皮ニキビができることがあります。
ストレスが多いな…と感じていて頭皮ニキビができたのであれば、まずはご自身に休息を与える工夫を行うことが大切です。
頭皮ニキビができてしまったら
頭皮ニキビができると気になって触りたくなりますが、これは絶対にやめてください。というのも、手指には目に見えない雑菌が付着していることがあり、その状態で頭皮ニキビに触ると、症状が悪化することがあるからです。
この部分に注意を払った上で、まず、洗浄成分の配合量が少ないシャンプーに切り替えて、丁寧にシャンプーを行ってみましょう。
また、週1回程度を目安として、頭皮用クレンジングで頭皮クレンジングを行うというのもおすすめできる方法です。これだけで、軽度の頭皮ニキビは改善に向かうと考えられます。
ただし、すでに炎症を起こしている赤ニキビや黄ニキビ状態になっているのであれば、専門的な治療を受けるのが最も効果的な方法です。美容外科クリニックなどの医療機関で診察を受けてみましょう。
さらに、頭皮ニキビだけではなく、大きなフケがボロボロとこぼれるように出たり、脂が酸化したような不快な臭いが発生したりしている場合、脂漏性皮膚炎になっている可能性があります。やはり医療機関での専門的な治療が必要でしょう。
いずれの症状に悩まされていたとしても、医療機関であれば、外用治療や内服治療で頭皮ニキビや脂漏性皮膚炎を改善することができますので、まずは医療機関の専門医に相談してくださいね。
おわりに
頭皮ニキビは、それを発見した段階で正しいケアや治療を行えば、必ず改善することができます。頭皮ニキビを発見したら不用意に頭皮ニキビに触らず、まずは洗浄成分の配合量が少ないシャンプーで丁寧にシャンプーしてみて、頭皮ニキビの状態を見守りましょう。
ただし、脂漏性皮膚炎の疑いかあるのであれば、専用のシャンプーを使用したり専門的な治療を今すぐに受けたりしなければならないことがあります。ぜひ、医療機関で診察を検討しましょう。
頭皮ニキビでも脂漏性皮膚炎でも、早期発見・早期対策を行えば、進行を食い止めて快方に向かわせることが可能です。
当院ではマイクロスコープを使った髪の健康診断を行っています。
お気軽にご相談にご来院ください。
記事監修:岡山中央クリニック