良質なシャンプーとは、洗浄力が高いシャンプーだと思っている方がたくさんおられます。たとえば、高級アルコール系シャンプーは汚れ落ちが抜群ですし、”高級”と名がつくからには、さぞかし素晴らしい成分が配合されているに違いない…と思ってしまいがちですね。
しかし、『一概に洗浄力が高い・高級である』シャンプーが良質なシャンプーであるとは限りません。というのも、ここでいう”高級”とは高品質という意味ではなく、配合されているアルコールの分子中の炭素が6つ以上という意味を持っているからです。
つまり、高級シャンプーは洗浄力が高いばかりに頭皮への刺激が強すぎることがあり、薄毛の予防には不向きなシャンプーということになります。
シャンプーの選び方と正しいシャンプー法
高級アルコールは、市場に出回っているシャンプーの中でも高いシェアを誇っています。一方、頭皮の健康を考えた場合、あまりおすすめすることができません。
では、頭皮の健康を考えるのであれば、どのようなシャンプーを選ぶべきなのでしょうか?まず、洗浄成分の配合量がそれほど多くなく頭皮への刺激が少ない、アミノ酸系シャンプーを選ぶといいでしょう。
また、育毛剤を使用するのであれば、その浸透を妨げる可能性のあるシリコンが配合されていないシャンプーを選ぶことが望ましいといえます。その際には、なるべく同メーカーのシャンプーを選ぶといいでしょう。
ですが、せっかく頭皮に優しいシャンプーを選んだとしても、シャンプー方法を間違えてしまったら元も子もありません。シャンプーは、以下の手順を守って力を入れずに優しくやってみるを心がけてくださいね。
1.髪が長い方は、ブラシで髪のもつれをほぐしておく
2.ややぬるいお湯のシャワーで予洗いする
3.シャンプーを手に取ったら、手のひらの上で泡立てる
4.頭皮と髪にシャンプーをつけて、指の腹で頭皮をマッサージするように洗い、泡を全体に広げる
5.シャワーでしっかりと洗い流す
6.タオルドライ後、ドライヤーで頭皮まで乾かす
特に頭皮に痒みが出ているときには、ついつい爪を立てて洗いがちですが、頭皮を傷つけてしまう恐れがあります。頭皮には絶対に爪を立てないこと、これは重要です。
頭皮のSOSサインを見逃すな!
頭皮に優しいシャンプーを使用して正しい方法でシャンプーをおこなったとしても、頭皮がSOSサインを出したのであれば、これを見逃すことなく適切な治療を受けることも大切です。
頭皮の色がおかしい
頭皮が青黒いまたは赤黒い状態は血行不良、茶色い場合には頭皮の乾燥の疑いがあります。
頭皮にこのような症状があらわれた場合、まずは頭皮マッサージと適度な運動をおこなってみるといいでしょう。頭皮の乾燥は、アミノ酸系のシャンプーの使用によって改善効果が期待できます。
頭皮が硬い
頭皮が栄養不足になっていると考えられます。この状態を放置していると抜け毛が増えることがありますので、薄毛にならないために、なるべく早く専門的な治療を開始するのが望ましいといえるでしょう。
また、食事からさまざまな栄養素をまんべんなく摂取することも大切です。
フケがポロボロ出る
粉っぽいフケは頭皮の乾燥によるものであることが多く、脂っぽいフケが大量に出る場合、脂漏性皮膚炎の可能性が考えられます。頭皮を清潔に保つことを心がけるとともに、抗生剤などによる専門的な治療が必要です。
薄毛の兆候がみられたら?
上記のような頭皮のSOSサインだけではなく、すでに薄毛の兆候がみられるのであれば、美容外科クリニックでの治療を検討してみるといいでしょう。
内服薬治療
ミノキシジルやプロペシアなどの内服薬治療で、薄毛の進行を遅らせることができます。
HARG療法
内服薬が体質に合わない場合におすすめしたいのが、成長因子などの成分を頭皮から毛根に送り込むHARG療法です。
おわりに
薄毛の兆候がみられたら、まずは現在使用しているシャンプーの種類を確認してみましょう。それが高級アルコールシャンプーであれば、ひとまずアミノ酸系シャンプーに切り替えて様子をみることをおすすめします。
また、頭皮がSOSサインを出しているのであれば、なにはともあれ頭皮環境を整えることが大切です。
なお、薄毛の兆候がみられるのであれば専門的な治療が必要な状態になっている可能性が考えられます。ひとまず岡山中央クリニックでカウンセリングを受けて、薄毛治療を前向きに検討することが望ましいといえるでしょう。
記事監修:岡山中央クリニック