枝毛が目立つのであれば、その部分をカットしてしまえば健康な髪だけが残ります。ですが、切っても切っても、次から次へと枝毛ができるのであれば、それは髪の組織そのものが弱っている可能性が考えられ、放置していると薄毛になってしまうかもしれません。
髪の組織が弱る原因の多くは、外気の乾燥やドライヤーの熱による乾燥、パーマ液やカラーリング剤に配合されている薬剤です。ですが、枝毛部分をカットしてもすぐに枝毛になり、さらに抜け毛が目立つ状況になっているのであれば、それは単なる枝毛ではなく、薄毛の前兆かもしれません。
これより、その詳細について解説します。
枝毛の種類
それではまず、枝毛の種類についてご紹介します。
カギカッコ型
毛先がカギカッコ状に折れているタイプの枝毛です。髪が途中で折れてしまうと、折れた部分から毛先への栄養供給がストップし、自然に切れてしまいます。
リング型
1本の髪が途中でリング状に2本に裂けたタイプの枝毛です。最初は毛先が1本の髪としてつながっていますが、やがてリングが広がって毛先に向かって2本に裂けます。
枝分かれ型
毛先部分が2本または3本に裂けたタイプの枝毛です。裂けた部分がさらに2本、3本と枝分かれすることもあり、毛先の色素がかなり薄くなるため、はっきり枝毛だということがわかるでしょう。なお、この枝毛は非常に脆く、少し触れただけですぐに切れます。
ロウソク型
毛先部分のみキューティクルが剥がれ、ロウソクのような形状になっている枝毛です。この枝毛は気付きにくいという特徴があり、その状態のまましばらく髪が伸び続けることがあります。
見過ごせない、枝毛と薄毛の関係とは?
枝毛ができたとしても、それが薄毛の直接原因になるわけではありません。外部から受けた刺激でできた枝毛であれば、カットすれば健康な髪がぐんぐん伸びていくことでしょう。
ところが、組織が弱っている髪にできた枝毛の場合、切っても、切っても新たな枝毛ができます。このように組織が弱っている髪は、髪の組織だけではなく毛根組織も弱っていると考えられ、放置しているとそのまま薄毛に発展してしまうことがあるため、注意が必要です。
薄毛になる前に手を打とう!
ひょっとすると薄毛の前兆かも…と感じたのであれば、今すぐに薄毛を防ぐためのケアを開始しましょう。それにはまず、美容外科クリニックでカウンセリングを受けてみることをおすすめします。
男性の場合、AGAの可能性もありますので、できる限り早い段階で診察を受け、必要に応じて専門的な治療を受けてみるといいでしょう。なお、AGAであれば、以下の治療で予防と改善を行うことができます。
●内服薬治療
ミノキシジルタブレット、プロペシア、ザガーロなどの内服薬による治療です。どの種類の内服薬を使用するかは医師の判断によって決定されますので、まずは相談してみましょう。
※AGA治療薬について詳しくはこちらをご覧ください
●HARG療法
抜け毛予防や薄毛の改善に役立つ成分を、頭皮から直接毛根部分に注入する方法です。成分が毛根組織に届きやすいため、比較的短い治療期間で効果が現れやすい治療となっています。
また、内服薬で副作用やアレルギー反応が現れた方にも対応できる治療ですので、内服薬の服用に不安がある方も、医師に相談してみるといいでしょう。
※HARG(ハーグ)療法について詳しくはこちらをご覧ください
おわりに
枝毛にはさまざまな種類があり、いずれの枝毛であってもそれが健康な髪にできたのであれば、カットしてしまえばそれで解決です。一方、髪の組織そのものか弱っている場合、いくらカットしても新しい枝毛がすぐにできることがあり、薄毛の前兆と捉えることができます。
枝毛ができても、それがすぐさま薄毛につながるのかといえば、そのようなことはありません。しかし、髪の組織が弱っているということは、毛根組織自体が弱っている可能性が高く、適切な処置が必要になる可能性が高いです。
繰り返す枝毛にお困りの方は、毛根組織に異常が起こっていないか確認する必要がありますので、まずは岡山中央クリニックのカウンセリングで毛髪チェックを受けてみてはいかがでしょうか。
記事監修:岡山中央クリニック