わきがの方の中には、ご自身でその臭いに気付くことができず、他人からの指摘で初めてご自身の臭いに気付くというケースが多いといいます。これは嗅覚疲労が影響しており、長年のご自身のわきがの臭いに嗅覚が麻痺しているため、ご自身から放たれている臭いに気付くことができなくなっている状態です。
わきがは、思ってる以上に他人に迷惑をかけていることがあります。できれば早い段階で改善しておきたいものです。
今回は、レーザー治療をはじめとする、わきがの治療方法をご紹介します。
レーザー治療は怖くありません
レーザー治療と聞くと、なんとなく大げさなイメージを持ち、恐怖感を覚える方がいらっしゃるかもしれませんね。ですが、レーザー治療は少しも大げさな治療ではなく、照射はわずか数分間というお手軽なものであり、怖いものではありません。
レーザー治療は主として脱毛に用いられますが、レーザーの照射によってわきがの原因となる汗腺を破壊することにより、わきがの改善につなげられるのです。ただし、レーザー治療は軽度~中度のわきがに対応した治療法となっていますので、重度と医師が判断した場合では、別の方法での治療を勧められることもあります。
この部分については、実際にカウンセリングを受けてみないことにはなんともいえません。まずは医師に相談し、レーザー治療でわきがを治すことができるかどうか、確認してみるといいでしょう。
ほかにもこのような方法があります
レーザー治療は軽度のワキガに対応している方法です。
医師が重度のわきがであると判断した場合では、以下の治療法で治療が行われることがあります。
剪除(せんじょ)法
脇の下の一部を数mm切開し、わきがの原因となるアポクリン線を切除する方法です。
この治療法は、医療機関によっては保険が適用されることもありますが、ほぼ自費治療と考えておくと良いでしょう。
ビューホット
RF波により、アポクリン線とエクリン線を熱破壊する方法です。
ボトックス注射
ボツリヌストキシンという成分をアポクリン線部不文に注入し、筋弛緩作用によって汗腺の働きを鈍らせる治療法です。
この方法は、注射だけで治療が完了、他の治療法よりも治療費が安価というメリットを持っていますが、永続的な効果を期待することができませんので、効果が切れた段階で再治療を行う必要があります。
わきが治療の注意点について
いずれの治療法でも、わきがを改善することは可能です。ただし、100%わきがを治せるというものではなく、体質によっては治療後に再発する可能性があります。
わきが治療を行う方にとって、いちばん困るのが再発の問題なのではないでしょうか。詳細を確認したいという方は、美容外科クリニックなどの医師に、直接質問してみるといいでしょう。
おわりに
自覚症状があるわきがは嫌ですが、自覚症状のないわきがは周囲に迷惑をかける可能性が高いため、もっと困ります。
今回は、レーザー治療をはじめとするわきがを治すための治療法をご紹介させていただきました。どの治療法も決して安価な治療費ではありませんので、まずは美容外科クリニックなどでカウンセリングを受けてみて、ご自身の状態に合う治療法を確認してみましょう。
また、いきなり高額な治療費をかけたくないという方は、ボトックス注射という方法もあります。
わきがは放置しておいて自然治癒するものではありません。自覚症状がある方はもちろんのこと、他人から指摘されて初めてご自身の臭いに気がついたという方も、この機会にレーザー治療をはじめとする、わきが治療を検討してみてはいかがでしょうか。
記事監修:岡山中央クリニック